筑西市役所1階チャレンジショップAに、ステップアップとして「稲わら屋」というお店をオープンしましたので、稲わら屋についてご紹介いたします。
筑西市役所チャレンジショップA『稲わら屋』とは
稲わら屋は、株式会社わらむが推進する『わらしべ長者プロジェクト』全国展開の第一歩として、令和6年5月、筑西市役所チャレンジショップにオープンした新しいお店です。株式会社わらむの職人が作成したお正月飾りやわら細工の販売、勝藁を使用したわら細工手作り体験コーナーでのワークショップを事業内容としています。
勝藁(かちわら)の価値
稲わら屋が取り扱うしめ縄飾りは全て、株式会社わらむが独自の技法で育てた「勝藁」で作られています。勝藁は「倒れない=土付かず」という特徴があり、職人の技術と合わせて世界で高く評価され、 現在では大相撲本場所の土俵や春日大社神楽殿、成田山神社等で使用されています。わらむのしめ飾りは、勝藁だけがもつ神気を丁寧にあみ込んだ大変に縁起の良いものとなっていますので、是非お手にとっていただき、ご自宅や事業所等に飾って頂けたらと思います。
株式会社わらむ
わらむの使命は二つ。一つは「日本伝統のわら細工文化を活性化させ、価値の高い産業として未来へ継承する」こと。二つめは「農業を活性化させ、地域に貢献する」こと。これらの使命を果たすため、志あるわら細工職人の育成と障害者や引きこもりの若者の就労支援、そして地域の農業を支援しています。わら細工の職人が減少し、高齢化が進む中で、わらむの技術力とチャレンジ精神が注目され、日本相撲協会からの依頼を受け年6場所の土俵を製作しています。春日大社神楽殿や成田山神社のしめ縄もわらむの職人によるものです。お正月飾りや縁起物の受注生産も行っており、一つ一つ丹精を込めた手作りの神事縁起物を皆様のご家庭にお届けしています。現在、チャレンジショップの縁で、筑西市産の稲わらを大相撲本場所の土俵に使用する計画も進んでいます。
農林水産省が認める「わらしべ長者プロジェクト」
わらを物々交換して長者になった民話のように、一本のわらを通して地域の活性化を目指しています。たとえば、耕作放棄地を稲わら専用の水田として活用する。また、わらを大量に買い取り全国に流通させるなど、農家が潤う仕組みを作り、実行しています。この「わらしべ長者プロジェクト」は国からも高く評価され、農林水産省のビジネスコンテストで最優秀賞を受賞しました。
【わら一本で多くの人を元気にする】
シンプルですが、これがわらむと稲わら屋が挑戦しているわらしべ長者プロジェクトです。これまで、例えば障がい者の皆様に、藁の栽培やわら細工作りの仕事を提供して参りました。不登校や引きこもりの方には、わら細工職人として生きる道を。これがきっかけで社会との関わりを再構成するに至った実績も複数あります。観光面では、わら細工に興味を持った多くの外国人がわらむの工房を訪れ体験や修行に励んでいます。そしてもちろん、農業振興にも実績があります。こうしたわらしべ長者プロジェクトを全国に拡大し、わら一本で人や地域を元気にして、最後には日本を元気にしたいと考えています